・分科会名: 自宅でできる科学実験教室
・分科会の目的: 会員親睦 、その他(活動内容に記載)
・代表者名: 大村和弘
他のメンバー名: 近藤明弘、水野幹也
・連絡先(幹事もしくは代表者): 大村和弘
・連絡先のメールアドレス: kazuhiro_omura@bmail.plala.or.jp
活動内容:
コロナ禍で集まって活動を行うことが困難な状況において、メール・ホームページ等を用いて会員間の交流と科学に興味を持つ子供の育成に参画する。
会員は、小学生程度の子供が「自宅でできる科学実験」を考案・収集し、科学実験の内容(原理・材料・手順)を会員間で共有する。
会員は、自分の子や孫に対して共有した科学実験を自宅で行い、科学への興味を持たせるとともに、必要に応じて実験内容の改良を提案する。
会員相互にて提案された科学実験の改良や教え方の検討を行い、多様な分野で質の良い「自宅でできる科学実験」を蓄積する。
活動を通して考案された質の良い「自宅でできる科学実験」は、その一部を会報やホームページにて一般の中部支部会員に紹介する。
※活動はメール・ホームページ等を用いた情報交換と自宅での実験になります。
※実験は映像素材でなく対面で、楽しく興味深く準備段階から行うことで、子や孫の小さいころからの科学への興味を育てることを目指します。
・活動頻度(予定): 非定期
会員向けの勧誘文:
活動に参加することにより、対象年齢の子供や孫のいる会員においては自宅で共に実験を行うことで交流の機会が生まれます。
また年齢の衰えを感ずる会員においては自分の専門知識を元に実験の考案・工夫をすることによりボケ予防の効果も期待できます。
別紙に活動イメージと設立の経緯をドラマ風にまとめた提案文書(A4で6ページ程度)がありますので、ご覧ください。
趣旨に賛同いただける方は連絡をお願いします。
アイデア収集活動や実験に参加いただける会員の方には、活動手順をまとめた資料を後日連絡します。
(分科会活動の提案文書)
・令和6年開催予定(対面)
6月 8日(土)13:00-
11月16日(土)13:00-
オンラインでの実施も検討中です。ご希望の方は連絡をお願いします。
・登録待ち
<自宅で実験 定例会(対面)>NEW
開催日 2024年3月16日(土)
自宅で実験分科会 活動報告 幹事 大村 和弘(電子)
<ツルカメ算>
ツルカメ算を子供に教える場合を考えてみました。
「鶴と亀の数を合わせて10匹、足を36本になるようにしたい。それぞれは何匹?」
普通に方程式を立て、鶴の数をx、亀の数をyとして、合計10匹なので
x + y = 10匹
前提条件で 鶴の足は1匹あたり2本、亀の足は1匹あたり4本なので、足の数は
2x + 4y = 36本
で、これを解けばできますが、子供には説明できません。
そこで足の数の違いに着目して、鶴1匹に対する足は2本、亀1匹に対する足は4本で、
1匹あたりの足の数の増え方は、亀の方が2本多い。
もし、10匹すべてが鶴だったら、10匹 x 2本 = 20本(10匹で)なので、
36本にならない。\
つまり余る16本の足は亀がいるからであり、鶴と亀の足の差は1匹あたり2本の差なので、
16本 ÷ 2本(鶴と亀の足の差) = 8匹(亀の数)で 鶴は2匹 が答えです。
しかし、実際に子供と話をする場面を考えると、こんな疑問が出てきます。
ツルカメ算の問題を絵で説明したら、問題にできるだろうか?
「鶴と亀の数を数えるときに、すでに答えが分かっているよ」
「鶴と亀の足の形が違うから、別々に数えた方が簡単だよ」
そうです!! ツルカメ算は、現実世界をイメージすると問題になりません。
これをどのように教えるか、悩ましいところです。
次も現実世界で考える問題です。
<電気工事士の工夫> 問題は別冊日経サイエンスNo.263「生成AIの科学」の記事より引用
ある電気工事士(電気屋さん)が、アパートの電灯のスイッチの交換を頼まれました。
アパートの1階にスイッチが3つあり、その中のどれか1つが2階の電灯につながっています。
残りの2つは、どこにつながっているか分かりません。
2階の電灯につながるスイッチだけを交換したいのですが、どれかスイッチをONにして、2階の電灯の点灯を確認するには、2階に行かなければ分かりません。
できれば、2階に行くのは1回だけにしたいのですが、3つのスイッチをどのように
操作すれば、どのスイッチが2階の電灯のスイッチであるかを確認できますか。
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スイッチが2つだったら、簡単ですね。
1つをON、他をOFFにして2階に行き、電灯が点いているか、消えているかを確認するだけです。 スイッチが3つだったら、どうしますか?
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ヒントは、ツルカメ算と同じです。 理屈でなく、現実世界を考えましょう。
答えは、3つのスイッチをすべてOFFにしてから、しばらく待ちます。
次にどれか1つをONにして、さらに、しばらく待ちます。
そのスイッチをOFFにして、すぐに別のスイッチをONにして2階に行きます。
2階に行ったら、
・電灯を見て、点灯していれば今ONにしているスイッチです。
消えていれば、電灯を触ってみます。
・暖かければ、最初にONにしてからOFFにしたスイッチです。
・冷たければ、OFFのままのスイッチです。
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電灯には、点灯しているか、消灯しているかだけでない要素(暖かい)が隠れています。
ツルカメ算を考える時と同じで、現実にある周りの要素を見落としていませんか?
<対話型AIから学ぶ> ~ プログラムの作り方を教えてもらう ~
前回の実験(令和5年総会で報告)では、対話型AIに数学の計算方法を教えてもらいました。
回答の一部に誤りがありましたが、流ちょうな回答に驚きを感じました。
今回の報告では、プログラムの作り方を教えてもらうために、例題としてC言語のプログラムを作ってもらいました。
(例題)
>>C言語で初心者にもわかりやすい次のプログラムを作ってください。
##
キーボードで入力した名前のテキストファイルに含まれる漢字の文字数を数えて、その数を表示する。指定したファイルが存在しない場合は、「ファイルがありません」と表示する。
漢字はシフトJISコードとする。改行や制御コードは文字の数に数えない。
(AIの回答)
省略 ー>興味のある方は、上記の文をEdge の Copilot に入れて試してしてみてください。
(結果)
見た目は、まともなプログラムが表示されました。
「初心者にも判り易い」と指定したので、プログラムの流れを注釈として説明してあり、
内容も正しいものでした。
しかし、実際に実行してみると、動作は正しいのですが、実行結果がすべて0文字になります。
注釈に従い、プログラム部分を見ると、漢字(2byte文字)の判断の部分が間違っており、
これを修正すると、正しい文字数が出るようになりました。
(見解)
プログラムの構成は正しいものであり、それなりに参考になりました。
実行結果は間違っていましたが、注釈に従って確認することで、修正箇所が見つかりました。
プログラムの作り方の教材として、必要な情報(テキストファイルの読み方や漢字コードなど)はAIが集めてくれ、プログラムで理解できない部分は質問すると答えてくれるので、初心者の練習台として使えると思います。
参加者:近藤、大村
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